BPM
- 出版社/メーカー: ソニー・コンピュータエンタテインメント
- 発売日: 2000/01/20
- メディア: Video Game
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近くのゲオで200円くらいで投げ売られてたのでサルベージ(?)してきた。知る人ぞ知る音ゲー「DEPTH」と同じ系統のゲームで同じ会社が開発してるにも関わらず、DEPTHとあまりに雰囲気が違いすぎてた上に当時はゲームからも離れてたのでスルーしてたゲーム。ちなみにDEPTH(を初めとするsweepstation*1シリーズ)は音ゲーといってもビーマニ系みたいにゲーム性の高いものではない、というかゲームですらなく、簡単に言うと「PS用パターンシーケンサー+イルカ(or自称クソゲー)付き」という感じのもの。
で、DEPTHとBPMとでは雰囲気が全然違うから音方面も違うのかと思ったらコレがなんとまあ懐かしいDEPTHの音そのまんまじゃあないですか。いやそのまんまということはないんだけど、音源と音ネタの内容がかなり似てる。実際に音方面に関わってる人もDEPTHと同じ人みたい。
DEPTHと同じく全ステージを通過すると全機能が使えるようになるらしいのでやってみたら、なんとクリアするのに軽く2時間以上かかった罠…orz。DEPTHではイルカを操ってるだけでオッケーだったのに、グルーヴ地獄Vではバイト(自称クソゲー)をやってコツコツ金を貯めてガチャガチャで音ネタやらエフェクトやらを集めるだけでオッケーだったのに、…
どこがツラいのかというとBPMではDEPTHのイルカパートがwipeout風ビーマニになってるとこ。しかもビーマニ系みたいに楽譜を見下ろす形になってれば苦労はしないんだけど、何を思ったのかレーシングゲームみたいに自機を後方から追う視点でになってるしコースが曲がりくねっててテンポを取りにくいことこの上ない。画面表示も楽譜に合わせてボタンを押すタイプの音ゲーにしては不親切な感じ。印に合わせて音を鳴らしてもテンポに合ってるのか合ってないのかよく分からない罠もあり。
とりあえず最終ステージの一個前まではまんどくさいと思いつつすんなりクリアーできたけど、最後のロシアが異常なほど難しく、前述のゲーム部分のまずさも手伝って「こんなん85%なんて無理だ!」「なんだコレ?! なんだよコレ?!」を連呼してしまいには私は貝になりたいとさえ思うほどの難しさ。せめて視点変更してレイストームくらいのカメラ位置になってくれたらまだやりやすいと何度も思ったさ。というかロシアステージをやりながら「幻覚に襲われてもいいから、誤ってPS2を撃墜して悲しくもないのに涙を流してもいいからゼロシステムが欲しい!」とずっと思ってたり。ヒイロ、この音ゲーは間違ってる! 間違ってるんだ!(←ガンダムWの見過ぎ)
ビーマニ風ゲーの部分がメインでシーケンサーがオマケならまだいいんですが、シーケンサーがメインなのがまたツラいところ。いやゲーム部分も作ったパターンを使ってプレイ出来るらしいんだけどいかんせん音ゲーとしてアレっぽい上にDEPTHほどいじってて面白いと思えないだけに(特にDEPTH信者としては)余計オマケ感が。DEPTHと違ってシーケンサーの全機能を解放するまでの過程が苦行にしか思えなかったし。グルーヴ地獄Vの場合は音ネタを集めるために自称クソゲーをやらされるという苦行のようなもの*2はあったけれどアレはパロディあるいは風刺のひとつだしゲームとしても面白くないわけではなかったのであれはあれでよかったけれど、コレの場合は時間がかかるだけだったような…ステージもDEPTHみたいに変化があるようなものじゃないし、DEPTHみたいに自分で音を操る快感も各種音ゲーのキマった時の爽快感も感じなかった。単に慣れてないだけなのかも知れないけど、どうもイマイチ感が拭いきれない。結局ビーマニ系音ゲーファンを取り込もうとしたのかDEPTH系音ゲーファンのために作ったのか分からないというかどっちも取り入れようとして中途半端になってしまったような印象がして仕方がない。
とりあえず音ゲー部分はビーマニ系よりもパラッパラッパーみたいな感じの方が良かったなぁ。DEPTH信者*3がビーマニもどきのDEPTHを求めてるとは思わないし。
…と延々と音ゲー部分に文句を言ってはみたけれど、シーケンサー部分も音ネタは非常にいい感じ。DEPTHやグルーヴ地獄Vよりもよりきめ細かく音ネタをいじれるし、ナニゲにサンプラーまで装備してるとこもすごい。DEPTHほどじゃないけどインタフェイスもそれなりに使いやすい感じ。音ネタもDEPTHの頃より若干洗練されてて、しかも音ネタを手がけたらしいアーティストの中になにげにマイク・ヴァン・ダイクがいたりするところも侮れない。
音ゲー部分がアレっぽいのとメモリーカードまるごと一枚使うのとセーブポイントにいる主の造型がなんかムカつく以外はいいんじゃないでしょうか。ビーマニ系もsweepstation系も好きな人は是非。
個人的には音ネタ集めパートがグルーヴ地獄Vで音ネタとシーケンサーがBPMなDEPTHが理想かも。
- 出版社/メーカー: ソニー・コンピュータエンタテインメント
- 発売日: 1996/12/06
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- 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックエンタテインメント
- 発売日: 1998/01/08
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