ハリボテと呼ばないで

 バイオニクル並みに拡張性が狭そうな構成とそれに見合ってなさそうな値段、そして微妙なセンスに(恐らく国内の)レゴファンには不評というか無視すらされているような気がしないでもない「騎士の王国」シリーズのデカ騎士人形(レゴ (LEGO) 騎士の王国 ブラデック 8774他4+1体)ですが、2chおもちゃ板のレゴスレ
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/toy/1094486852/。1000オーバーでカキコ不可)
を見てたらものすごい作例が出てきたり(確かコレはここでも以前紹介したことがあるはず)レゴ魂さんでデク人形コンペが開催されたりと、今更になって小さな動きがあるようです。

 漏れも過去スライザー*1に入れ込んだこともある「(自称)レゴ者の異端」なだけにコイツも一回買ってやろうと思ってたんですが、高いしどこまで他の部品を応用したりコイツの部品を他に応用出来るかが分からなかったんで二の足を踏んでたんですよね。

 でも…やっぱりというか買っちゃいますた。

レゴ魂さんや棚の作例を見て「もしかしたらそこまで応用しにくいものでもないかも」と思ったもので…買ったのは一応敵役らしい「ブラデック」。多分コイツが一番カッチョエエかもだ(←戸田奈津子風)。
 でもここで早くも欠点が…関節がいっぱいあるのはいいんだけど、足首の関節が水平方向の左右回転と上下しかなく足首を適度に接地するようひねることができなくて、カトキ立ちさせるだけでも結構バランスが悪くなるんですね。ツンと突っつくだけですぐ倒れてしまう罠。つま先を開かせると割と安定するようには作ってありますが、それでも足がしっかり接地しないというのはイタいところです。


ポーズを取らせてみました。レゴ魂さんの記事では「ギミックのおかげで左腕がプラプラする」という問題点が挙げられてましたが、漏れがいじってみた限りそこはあんまり気になりませんでした。確かにポーズを取らせるときは左腕だけその点を考えなきゃならないのでめんどっちいですけど…
 ただ確実に言えるのは、これが完全に必要ないギミックであるということですね。小さな子供ですらこんな中途半端なギミックで満足できるか怪しいところです。バイオニクルにも同様のギミックがありますがそれはギミックに使うギアも含めて部品として使えるのでまだいいんですけど、コイツの場合はボディが一体型になってるのが困ったところです。


これが例のゴルゴ顔。いや漏れは好きですよ、ゴルゴ顔。でも何となく目がロンパり気味に見えるところが気になるというか。

 ちなみに写真では板部品を貼り合わせた盾を持たせてますが、セットについてきた盾はペラいプラ板で出来た非レゴ的なシロモノでした(紙でなかっただけまだいいけどどっちもどっち)。商品写真などでは立体的でそれなりに立派な盾に写ってるけどそれにはダマされないように。
 ついでに言うと、このセットに(だけじゃなく、恐らく一部のデザイナーセットにも)入ってる新型関節って4794に入ってたマニピュレータ部品の規格を使ってるんですよね。試しに4794のマニピュレータをボディにハメてみたらぴったし入りました。

 触ってみたり眺めてみたりして思ったのが、「これってホントに騎士なのか?」ということですた。なんかボディが甲冑のくせにボディの曲線がやけにモダンですし、しかも四肢や頭を外してボディ単体にするとロボットのボディか未来風戦闘機の機体に見えてくるんですよ。
 もしかしたらコレ、本当は騎士の王国シリーズのフィギュアじゃなくロボットとして発売される予定だったんじゃ…と邪推してみるテスト。あるいは騎士の王国以外にも同じボディを使って何かを展開するとか…でもそれはないか?

 一応こいつを使って何かロボを作ってやろうと考えてますが…どうなるんでしょ。

*1:バイオニクルの原型となった、ボールジョイント使用のアクションフィギュア的セットシリーズ。後継シリーズであるバイオニクルの不評を見るまでもなく、このシリーズも「年末年始にレゴ袋に詰め込まれて福袋として投げ売りされる」ような感じだった