GABAでぎゃばらば

なんか最近GABAかいう成分を含んだ食べものが結構出てきてるみたいなんだけど、売り文句を見ると「GABAのおかげでリラックスできる」とかそう読めるようなことが書いてある。
でも、今日偶然見つけたwikipediaの記事によると…

γ-アミノ酪酸 - Wikipedia

また、血液脳関門を通過しない物質であることがわかっており、体外からGABAを摂取しても、それが神経伝達物質としてそのまま用いられることはない。

ということらしい。そういや脳内で神経伝達物質として使われてるグルタミン酸も脳の中までは入っていけない*1らしいし、GABAが直接脳に影響するというのも「コラーゲンをとると肌がキレイになる」と同じくウソなのかなぁと思った*2

…ところがどっこい。直接脳に届く訳ではないけれど、遠回りしてリラックス(というか興奮を抑える?)効果というのは一応あるらしい。

http://st-yuki.blogspot.com/2006/03/46-gaba.htmlより。

さて、脳に入らないのであれば、どうしてGABAが体内に取り込まれると「リラックス」するのか。関連する論文を読んでみると、経口投与であれ血中投与であれ、GABAには血圧を抑える作用があるらしい。軽度の高血圧の予防・治療法の一つとしても期待されている様子です。「血圧の低下=リラックス」とは言い切れないと思うので難しいところですが、少なくとも大嘘ではない。

なるほど…血圧を抑えることで間接的に精神の興奮を抑えることができるって感じなんですかね。

「ヨーグルトを食べると腸にいいのは、腸に直接乳酸菌が届くというより、ヨーグルトの成分自体が腸内細菌にいい影響を及ぼすからだ」(うろ覚え)

とか、

「酢が疲労回復にいいと言われるのは、酢に疲労回復効果があるというよりは、酢が食欲増進させるからだ」

という説に近いのかも。


あと、クエン酸疲労回復に効果があるってのはホントなんだろうか…これって未だによく分からないんだよなぁ。漏れはナシだと思ってるんだけど。

*1:何やら昔一時期「グルタミン酸(うま味調味料の成分)を摂取すると頭がよくなる」という噂があったとか

*2:でもテアニン(お茶に含まれるうま味成分)みたいに脳に直接作用する訳でないけどリラックス効果のあるものもあるから「脳に直接届かない=ウソじゃん」ということにはならないだろうけど