自分の周囲半径2メートルのことしか話題にできない人

久しぶりにコミュニケーションスキル話。多分短いけど。

自分をプレゼンテーションする能力が低い人への視線 - ARTIFACT@ハテナ系
この記事の「自分の話しかしない人」という項目にものすごい勢いで頷いてしまった。これを言いたかったんだって感じです。
実は自分自身この「自分の話しかしない」問題に直面したことがあるんです。前職で同じバイトのメンバーのうち男が漏れ一人しかいなくて、休憩中とかにその前の職場と同じ感覚で他のメンバーの人(大体30歳オーバーかつ既婚者)と話そうとしたら全く話題がかみ合わなくて苦労したという経験がありまして。
それもそのはず、さらにその前の職場では休憩中とかによく話す仕事仲間がヲタな人二人(読んでたら済みません!)で、漏れ含めた三人でする会話もガンプラやらゲームやらネットネタやらのヲタ会話。自分はなんだか自分基準で会話する傾向があるらしく、「自分はこういうの知ってる(or持ってる)けどみんなは知ってる(or持ってる)?」とか「自分こういう経験した事あるんだけどどう思う?」という話になりがちですた。何というか、「自分に共感する奴はいねがー」「自分と共通の話題を持ってる奴はいねがー」という態度に近いような。
で、前職(休憩時間にヲタ会話で盛り上がれてた仕事の直後)のときに他のメンバーの人にはっきり言われたわけですよ。「自分の話ばっかりしてない?」って。つまり自分はプレゼンテーションスキルの低い人であるということを露呈させてしまったという。

前出の記事では「男自体自分の自慢話しかしない傾向がある」という話が出てますが、プレゼンテーションスキルの低い人場合は男性の一般的な自慢話範囲よりも狭いような気がします。一般男性の「話題とそのきっかけを得る範囲」の平均が自分を中心に半径10メートルくらいとするなら、プレゼンテーションスキルが低い人は平均で半径2メートルくらいの範囲の話題で盛り上げようとしてる感じでしょうか。

何故そうなのかについて考えると、プレゼンテーションスキルが低いことがすなわち自分がどういう人間なのかを適切に伝える方法がマズいということであるとするならば、自分を売り込む能力云々以前に自分がどういう人間なのかを把握しきってないという可能性もあるわけで、自分の話し中心で盛り上げようとする人は自分のイメージが把握しきれていないが故に「自分が会話の中でどういうスタンスでいるべきか」が分からず、きっかけとして自分の経験とかを出さざるを得ないという構図になってるんじゃないかと勝手に想像。

前職で30代既婚の女性達に言われたことは「自分の自慢話で無理矢理きっかけを作ろうとしないで、まず聞き役に徹してそこからきっかけをつかんだ方がいい」ということですた。男性が「自分との共通・共感」を基準として話をするのだとすると、女性は「会話によって生じた場の空気への共感・話題提供度」を基準にしてるような気がします。