「マナーを守らないのはいつもことごとく若者である」という思想?

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070511-00000019-mailo-hok
元記事が無くなったときのためにはてブも。
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そのときの車両の定員がいつもの車両より少なかったことなどいろいろな条件が重なった結果26人も汽車に乗れなかった高校生が出たのを、JR北海道が乗客(≒高校生)のマナーのせいにしているのでは、という話。もちろん漏れもその状況の詳細は分からないけれど、この話に関連して一つ気になることがある。
自分は札幌圏(というか札幌市内)のJR線に乗って通勤してるんだけれども、最近JRの中吊りで出てるマナー広告(確か「車内のデッキとかで座り込むな」とか「優先席は対象者に譲れ」とか)(の「マナーに違反している人間」のモデルが「高校生」や「若者」であることにものすごく引っかかりを覚えるのだ。というか今出ている広告だけでなく、過去のマナー広告についてもだいたいマナーに違反してるのが「高校生前後の若者」として描かれることが多いように思う(実際どのくらいの割合で「マナーを守らない人間としての若者」がポスターなどで描かれているかは分からないけれど)。また駅とかに貼り出されてる「線路への置き石」に関するポスターも、以前は子供をターゲットにしたような絵柄だったのに、去年あたりから貼り出されてるのはいかにもワルそうな(ニット帽を目深にかぶった、ヒップホップとか聴いてそうな)若者が描かれていたりする。
実際マナーを守らない若者というのはいるけれども、そういうのはそれほど目立たなかったりする(デッキで座り込んでるのはだいたい若い。だが混んでるときにはまず座り込んでない)。個人的には、マナーを守ってなさげな人…たとえば車内で携帯電話を使って通話するとか、混んでるときにあんまり詰めてくれないとか、そういう風な人は各年齢層にまんべんなくいるような印象を受ける。
「何となく『マナーを守らないのはだいたい若者』と思ってしまう先入観や固定観念」というのはやっぱり根強いんじゃないだろうか。まだ若い(っつっても三十路寸前だが)からだとは思うけど、こういうのはなんだか不公平な感じがしないでもない。特に毎日混んでる汽車に乗ってる高校生なんてマナーに違反する余裕もなさそうな気がするし…

…とここまで書いてきてはたと気づいたけど、最近見るマナー広告については特に若者に対して先入観があるわけでなく、この時期高校生とかになったばかりでJRを初めて使い始める人が多いからああなのかもしれない。

ちなみにJR北海道ではサイト内にマナー啓発ページを設けてるみたいだけど、そのページではそれほど若者がモデルになってるイラストがなかったりする。でもマナーを啓発するために川柳を募集するというあたりがどうもなぁ。


前述の通り自分もJRを利用してて、乗れなくなるほどではないもののそれなりに汽車が混む時間帯に通勤している。さすがにそれほど混んでる車内では携帯で通話したりとか座り込む人というのはいないけれど、「もう一人分くらい詰められそうなのに詰めてくれない人」と、逆に「人の入れなさそうな狭いスペースめがけて『すみません』とも言わずにむりっくり潜り込んでくる人*1」にイラッとくることがあったりする。後者はマナー上は悪くないけど、個人的にはあんまりいい印象を持たないなぁ。せめて「ごめんなさい」とか言ってくれたらと思うけど…

*1:特に中年以上の女性に多い。個人的につけた俗称は「ぎゅうぎゅうおばちゃん」