テレビブロスアキバ特集について、秋葉原知らずの秋葉原論

表紙が攻殻SACな上に*1巻頭特集がアキバという微妙にヲタっぽかった今号のブロス。
とりあえずアキバ特集をさらりと読んでみた。一番はじめに森川嘉一郎の解説、メイド喫茶方面の話題があったりアキバの非ヲタ街的な面の紹介ありで、最後にはお決まりのように「アキバのおしゃれな人々」コーナーでシメ。
森川氏の解説(もともとは電気街→電気店の郊外化→PC取り扱い店の増加によるオタク割合の増加→エヴァブーム→新宿とかに点在していたヲタショップが集中・先鋭化→巨大ヲタ街化)には納得。だけど「神田の古書街は本屋が多いから本好きな人が集まったけど、秋葉原はヲタが集まったからヲタ街化したヲタありきの街」という解釈(うろ覚え)は正しいのかよく分からない。無線ヲタだった兄貴が高校の頃修学旅行で東京の自由行動ではアキバに逝くとか嬉々として言ってたのを見てた漏れとしては、アキバには元々ヲタ街としての要素があったからヲタ街になったんじゃないかと思う。
ちなみに漏れはアキバには2回しか逝ったことないのでアキバには全く詳しくなかったりします。初めて逝ったのはエヴァブームさめやらぬ(?)98年頃*2、高校の修学旅行で、とあるPCショップを探したいという典型的強ヲタ*3の悪友に引っ張り回されて散々な目にあった記憶しかありませぬ。二度目に逝ったときは就職活動のついで(というか就職活動がついでだった罠)に東京の友人に連れられて、何の予備知識も無く回ったので印象薄。とりあえずソフマップとか変な雑貨屋に寄ったくらい。予備知識をガッツリ入れておけば面白そうだと思ったけれど、残念ながらそれ以来アキバには逝ってません。

最後のGON風ヲタくさしコーナーは、イカすファッションの人たちをイラストで紹介。イラストにすると写真よりも悪意が増したように見えるのは何故。そりゃKくん*4も怒るわな。でも実はイラストのイカすヲタや危ないヲタよりもイラストを描いてる人の方が気になったり。誰が書いたとか書いてなかったし。
そして同ページの編集さんだったか誰だかの感想が面白かった。「アキバに集まる人々はそこに目的があるから集まっている。アキバはそういった目的ある者達のための街だから、目的無しにアキバに訪れると疲れるし、ヲタとしてもありがたいことではないだろう」という感じのくだり(うろ覚え)が印象深かった。単にヲタが集まる街、というよりはむしろヲタのための街であるという解釈だろうか。
漏れくらいの地方在住の薄ヲタ弱ヲタなら量販店とかネットショッピングでもある程度のヲタ分を補える*5かもしれないけれど、それで満足できない強ヲタの人ならよりアキバ指向が強いだろうし、そうでない人にとっても「アキバでしか手に入らないもの」があるはず。ただ、アキバでなければという明確な目的がない人にとっては、秋葉原は「遠い」場所なのでは無かろうか。

さっき「予備知識をぶちこんで逝ってみたいけどまだ逝ってない」と書いたけれど、そう思いつつ逝かないのは(漏れが慢性の金穴に悩まされてるのもさることながら)弱ヲタ薄ヲタなのでアキバに逝ってでも手に入れたい物が無い店すなわち、アキバに逝く、逝きたいという明確な目的がないからなような気がする。観光都市としての東京には興味があって「東京に逝っていろんなとこをぶらぶら見て歩きたい」とは思うんだけれど、アキバには観光をしに逝きたいとは何故か思わない。何故だろうか。それはアキバが観光よりも消費を指向した場所だからであることの他に何かあるはず。「先鋭化しすぎてるが故の何か」のような気もするけれど、アキバ童貞に限りなく近い漏れには分からない。もしかしたら、先程触れた「神田古書街とヲタ街アキバの違い」もそこにあるんじゃないだろうか。

長文を書くととりとめが無くなるのは漏れの悪い癖。つか文章中に何回「アキバ」って出てんだか。ちなみに冒頭の森川氏の解説はこの本がベースかと。読んでみたいんだけど機会がないというか何というか。

趣都の誕生 萌える都市アキハバラ

趣都の誕生 萌える都市アキハバラ

*1:しかも表紙裏の広告にドカンと笑い男マークが

*2:ちなみに解説を書いてた森川嘉一郎氏もエヴァブームに前後して出た「エヴァンゲリオンスタイル」という変な本に関わってたりしてたなぁ。本のコンセプトが「エヴァを学者の食い扶持に」とかそういうのだったような。当時の漏れはニューアカとかそういうのを全然知らない単なる田舎者で、著者紹介のところにやけに建築学部出身の人が多いなぁと不思議がってますた

*3:エヴァヲタ・へきるヲタで、高校の卒業式より同日に行われた椎名へきるのライブを選んだ男

*4:同ページの文章に現れるヲタにしてイラストの一モデル。イラストを見て激怒

*5:まあ漏れがそれほどヲタなのかというt(ry